500nm以下の波長の光を通さないビンの色!

500nm以下の波長の光を通さないビンの色!

精油や植物油は“遮光ビン”に入っています。

多くがアンバー(茶色)ビンです。

内容物を【光】による変性・劣化から守るためです。

 1.「光の波長」について

  ・光の波長はnm(ナノメートル)単位で表す

  ・波長が短いほどエネルギーは大きく、波長が長いほどエネルギーは小さい

  ・波長が短いほど物体を透過しにくく、波長が長いほど物体を透過しやすい

  ・太陽光線は単一の波長を持つ光ではなく、合計5種類の波長範囲を持っています。

紫外線

UV-C      約100~280nm

UV-B      約280~310nm

UV-A      約310~400nm

可視光線

約400~800nm

赤外線

約800nm~ 

  遮光瓶は基本的にUV-B・UB-Aの光を遮ることを目的としています。

 

2.ガラスビンの色

ガラス容器は紀元前1600年ころメソポタミアで誕生しました。

透明なガラスに着色するには金属イオンを添加します。

鉄と硫黄→アンバー(茶色、琥珀色)

酸化コバルト→ブルー(瑠璃色)

酸化クロム→グリーン(エメラルドグリーン)

ある程度限られた色になります。(多様な色は塗装)

ガラスビンの光透過率曲線です。

     

※アンバービンは500nm以下の波長の光を通さない。

紫外線をほとんど遮光できる茶色の遮光瓶であっても、遮光しきれない紫外線や、可視光線・赤外線があります。

なるべく光の当たらない場所で保管が必要です。