季節を変えて ースギナとツクシー

季節を変えて ースギナとツクシー
季節を変えてースギナとツクシ

なぜか、スギナは昔から鉄道の道床でよく成育すると言われていて、世田谷線も例外ではありません。

“人の暮らすところにスギナあり”と言われる雑草です。

この時期、まだスギナの茎葉が見られます。

もう少し寒くなると枯死します。

しかし、私たちはスギナのからだのほんの一部しか見ていないのです。

スギナは地下器官系が発達した植物です。

地下では不死身の生き物です。

地下茎は切り離されても死ぬことはなく、そこから新芽を出して繁栄していきます。

そして春、“スギナ”より少し早く“ツクシ”として生まれ、胞子を飛ばして、

風にのって遠くまで運ばれ、水があると芽をだしてスギナとなって生きていきます。

スギナは3億年を生き抜いています。

スギナは古生代石炭紀に出現したシダ植物の末裔です。

シダ植物が大量に地下に埋もれ、長い時間をかけて石炭となりました。

石炭紀以降の植物は土にかえっていき、石炭はできなくなってしまいました。

植物のリグニンの量に関係するとのことです。

そのスギナ、ドイツでは全身の代謝促進作用があると言います。

特に結合組織強化剤としてリウマチ疾患、脚の浮腫、凍傷、骨折後の後遺症に。

痙攣性子宮周囲病などにはスギナエキスの座浴が良いとされています。

これは研磨剤の用途の説明と同様に高濃度のケイ酸によるとされています。
 
農業場面でのスギナは、昔から除草が困難で農民泣かせの植物でした。

そして、原爆が投下された広島で最初に目にした緑がスギナでした。

この頑強過ぎるしぶとい生命力をスギナティーで味わいます。

長引く混乱した世界情勢、きっとスギナは何かを知っている!




スギナはシダ植物でトクサ綱、トクサ目、トクサ科、トクサ属(Equisetum)

ワラビ、ゼンマイ、コゴミそしてお正月のウラジロもシダ植物