ハーブティーの組み立てとローズヒップ

ハーブティーの組み立てとローズヒップ
ハーブティーの組み立てとローズヒップ

ビタミンCを多く含むローズヒップは、酸っぱいというイメージが強い。
実は、酸味に弱くてもローズヒップは大丈夫です。
ビタミンC は酸っぱくない!そして黄色でもなく白い!

ビタミンCは別名L-アスコルビン酸。
同じ酸の構造をもつものに、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などがあり、それらは酸っぱい!
ローズヒップはクエン酸を多く含むハイビスカスとブレンドすることが多いので、酸っぱいイメージがあります。

純粋なビタミンCには、イメージされるような強い酸味はありません。
柑橘系の黄色でもありません。物質自体は白。
ビタミンCは、イチゴ、ブロッコリーやパセリ、じゃがいもにも多く含まれます。
このくらいの量では酸味は感じません。(味覚は人により差があるので、一概にはいえませんが。)
ビタミンCの多さを「レモン〇倍のビタミンC」と表示するのも原因のひとつでしょう。

レモンの原産地はインドのヒマラヤ東部山麓あるいはヒマラヤ山脚部西部であると考えられています
レモンの歴史は、
【10世紀半ば、東地中海の海岸でレモンの栽培が始まり、その約100年後にはエジプトの市場でも売られていた、という記録があります。11~13世紀には十字軍がきっかけで、レモンの果汁を飲む習慣や調理法がヨーロッパ中に広まっていきました。
1493年にはコロンブスによって、海をこえアメリカにも渡っていきました。
そして大航海時代には、航海中の病の予防として、ビタミンCを多く含むレモンはとても大事な存在でした。
たとえば18世紀イギリスのキャプテン・クックは、乗組員たちにレモン汁やオレンジなどを定期的に摂取させました。その後、イギリス海軍は船にレモンを積むことを義務づけるようになります。
世界中へ新しい食料を広めたこの時代の船乗りの健康を支えたレモンは、その普及とともに、人類の食の発展に貢献していたのです。】―POKKAレモンミュージアムより

ビタミンCには、高い抗酸化作用を持ちます。
還元剤として働き、私たちの身体が酸化するのを防いでくれます。
身代わりになってくれるのです。

ビタミンCは恒常性の維持に影響を及ぼすことが報告されています。

これからのシーズンのハーブティーの組み立てにローズヒップを加えて楽しみましょう。

※レモンマートルが蕾をつけました。
レモンの香りはシトラール (citral)
モノテルペンのうち、ひと組のシス-トランス異性体であるゲラニアール (geranial) とネラール (neral) を合わせてシトラールと呼ぶ。ゲラニアールが E体で、ネラールが Z体。別名をレモナール (lemonal)